2013年2月1日金曜日

クロアチクス・ダブル

そろそろ普及してきた感のあるクロアチクスのダブル咲きです。今年も順調に生育中。昨年に入手した個体ですので、まだ小さな一本立ちですが、つぼみは三つ付けてくれました。

クロアチクス全体に言える事ですが、非常に芽吹きが良くて株立ちになりやすく、花も多く付けます。自生地でもわさっと大株になっている写真を見ますし、見かけより丈夫な原種のようです。

この株は現地採取のものではありません。国内のナーセリーで原種クロアチクスの Self 種子より産まれたとか、現地採取のコレクトシードから産まれたとか、色々言われていますが、由来ははっきりしません。

花を見る限りでは、クロアチクスっぽくも有り、アトロルーベンスでもいいんじゃ? と思う部分も有り、どちらなのかよく分かりません。トルカータスなどとは明らかに違うので、まぁどちらかなのでしょう。

クロアチクスの特徴の一つとして真っ先に上げられる、花梗や苞葉の裏の「繊毛」は、あまり多くはありませんが長めの毛が生えています。これを持ってクロアチクスとして良いのかどうか私には分かりません。ただ、花色、苞葉の様子、草姿、根の様子、葉の様子、落葉性の強さなどを鑑みるに、クロアチクスなのかなぁと言うところです。

まだつぼみなので開花したらまたご報告しようと思います。昨年咲いた花はいくつかの花粉親に使って、つぼみの頃からしっかり袋掛けして「厳密に」Self で採種しました。

その種子がそろそろ発芽を始めていますので、数年後には分離するのか、ある程度の変異幅で固まるのか、はっきりすると思います。

この個体自体は育てやすくて、花も可愛らしく野趣があって育てていて楽しいものです。原種だなんだとこだわらずに花の良さだけを愛でていれば、それこそが幸せなのかもしれません。でも、せっかくだし交配してみたいと思いますよね。

0 件のコメント: