2015年2月7日土曜日

今期に購入したお花

最初はクロアチクスです。WM0432 なので、もう10年以上前に採取されたものなのですね。一過性のブームで終わらずに、園芸の一分野として、着々と歴史を積み重ねているなと感じます。

ウィルさんの株分け苗で株の状態も良くて、何より整形花なのが素晴らしいです。ベインも入る典型的なクロアチクスと思います。

苞葉は細く小さくて、国内で流通している実生系の株とは雰囲気が異なります。アトロルーベンスは苞葉が大きな個体も多く見掛けますが、クロアチクスの特徴として、株に対しての花の小ささ、苞葉の小ささもあると記載されています。

現地でたくさんの個体を比較しないと正確な事は言えませんが、Wild 由来のこうした個体を見ていると、やっぱり原記載の情報は正しいのだろうと思えます。

良く取り上げられる苞葉と花梗の繊毛は、びっしり生えていますw

 続いて若泉さんの卑弥呼。卑弥呼は二株目です。前に購入したのはネクタリーがグリーンのものだったので、赤ネクタリーのこちらを入手しました。

やっぱり赤の一重は見飽きなくていいですね~。反則気味に透過光で写すと、見事な赤色が上品で素晴らしいです。

先代の緑ネクタリーの個体も、ようやく開きはじめました。戸外で育てているので、この時期の生長はとても緩やかです。その分長く花を楽しめるので、良い事ではあるのですが……じれったい。







こちらのクロアチクスダブルの血を引くお花も若泉ファームさんのものです。初期の頃から比べると、だいぶ「若さまらしく」なってきたように思います。

若泉さんのグリーンダブルは、およそわたしの知る限り最高のものだと思っています。花型、咲き方、花びらの厚味など椿の趣を感じさせる良い花です。

その形が反映されてきたのかなと、嬉しく思いました。色彩はバイカラーとも、ピコティともいえる複雑なもので、色の点ではまだ原種に引っ張られていると感じます。

ここから鮮やかさを増していくか、或いは違う方向に進むのか。来年以降も答えを見続けようと思います。



 最後に大木さんの小輪ピコティーです。デュメトルムの系統だそうですが、草姿以外にはデュメトルムっぽさを感じません。花はハイブリッドの丸弁ピコティーを小さくしたものそのものです。

組み合わせの妙なのか、よくぞこういうお花になったなぁと、感心しました。こちらは即売会で購入したものではありませんが、華やかなダブルの花が咲き乱れる中では、見落としてしまったかもしれません。

クリスマスローズのお花を美しいと、初めて思ったのはホワイトピコティーの一重咲きを見た時でした。自分にとって原点とも言える白のピコティー咲きは、いつまでも追いかけていたい花です。

このお花は一つの理想形だと思います。

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