2013年1月25日金曜日

デュメトルムの不思議

デュメトルムを見ていて、最近気付いた事があります。

それは、蜜腺(ネクタリー)の数が8個だと言う事。写真の花はダブル咲きのデュメトルムなので花弁化していますが、枚数は8枚です。

この株は今年は花が二個しか付きませんでしたが、どちらも同じように8枚でした。

原種らしい楚々とした趣はあるけど、豪華にしたい時にはちょっと寂しいなぁ……

この頃交配種の花で、「多弁咲き」という豪華なものをよく見かけます。花弁の数がとても多いけど、あれはどこから来ているのだろう?

手近にあったデュメトルムの株を全部調べてみましたが、右の写真のように今咲いている全てのデュメトルムがネクタリーは8個でした。

今年はスロヴェニア産のものと、国内ナーセリーの株しか咲いていないので、ハンガリー産はどうかなと思うのですが、上のダブルはハンガリーで発見された個体由来のものだし、デュメトルムのネクタリーは8個なのかもしれません。

ちなみに他の原種を数えてみましたら、トルカータスは13から15個、ムルティフィダスは13、ボッコネイ、リグリクスは18前後、プルプラセンスは18から21でした。クロアチア産のトルカだけ妙に少なくて、6個。ただこれは一株だけなので、他の株が咲くまで分かりません。

試しにデュメトルム交配という交配種も調べてみると、デュメの血を強く感じるタイプは8個、よりハイブリッドな感じのする花は15個くらいとネクタリーの数に変化がありました。これも面白い現象ですね。

この記事を読んでくれた方で、お手元にデュメトルムの開花株がある方はぜひネクタリーの数を数えてみて下さい。8個以外の数で原産地のはっきりしているものがあれば、情報をお寄せ頂きたいです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すばらしい考察です。
ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

しんさんのブログコメントから訪問しました。
デュメトルムの不思議に興味があります。
WM950510のデュメトルムダブルを持っているのですが、去年の画像から花弁を確認したところ6枚でした。
花弁の枚数を気にしていなかったので画像からの判断は難しいです。
今年も蕾をあげてきているので、確認してコメントしたいと思っています。

これからもお邪魔させて記事をよませてもらいます。