2011年1月27日木曜日

今年のヴェシカリウスとアブルジクス

今年で4年目に突入するヴェシカリウスです。入手したものが二年苗だったので、5年経過で6年目に突入という事になります。

地下部は一つなんですが、入手の翌年から芽が二つになって株立ちになってくれました。未開花のヴェシカリウスだと珍しいかも?

去年は4枚目の展開で終わりましたので、今年は5枚、6枚目の葉を展開してくれるのを期待しています。さすがに花芽は無いでしょうから、あと一年か二年は順調に育てて上げないとダメでしょうね。根は昨年に比べると倍以上に増えて、クリーム色の太めでもろい根っこがたくさんになりました。

用土はチベタヌスと同じ、基本用土に2割赤玉土小粒を混ぜたもので植えています。表土のみ1cmくらいを赤玉土小粒のふるい分けた大きめで被っています。やはり地際が痛みやすいのと葉裏の汚れを防ぐ為です。

ラナンキュラスの葉のように見える異色の葉の持ち主ですから、過湿やカビなどには特に注意しています。そういえば他のクリスマスローズがかっぱん病やベト病になった時でも、ヴェシカリウスは健康でした。葉の物理特性が他種とはかなり異なるせいかもしれませんね。

昨年に大木ナーセリーさんから開花株で購入したアブルジクスです。フェダーナーセリーのナーセリーシード由来の株だそうですが、大木さんの見立てだと交雑しているんじゃないか? という事でした。

買った時にも思いましたが、花茎の途中で枝が出て分かれる様子がどことなく他のどれでもない感じがしたのと、別に交雑しててもいいやと思わせるすっきりした香りがあったのでゲットした次第です。

強めの優しい柑橘系の香りがあります。オドルスのような甘ったるい感じは全くなくて、かといってリグリクスのような辛口なすっきりした芳香とも違う、なんの匂いと表現していいやら難しい香りです。

あえて言うならグレープフルーツの香りから苦みを抜いた感じでしょうか。香りに苦みって言うのも変な表現ですが、雑味がないというか、本当に優しい感じです。

花の大きさはオドルスくらいで、開花はオドルスから一ヶ月以上遅れました。新芽の動き出しも遅いようです。昨年付いた葉はあまり細葉ではなくて、アブルジクスらしくない? 葉でした。

花を真上から見るとこんな感じです。花びらの先端エリア半分ほどに、細いピコティが入っています。あれ? この特徴って、MT0002の特徴と同じじゃなかったっけ……

MT0002はまだ開ききっていませんが、こぼれ始めた花びらの間から良い香りがしています。香りを持つ、弁の先端付近にピコティが入る、がMT0002の特徴ならば、この株も同じコロニーの出身なのかもしれません。

つぼみを比較するとどちらも丸くて大きめです。高杉さんから来たMT0002は花茎があまり伸びずに地際で咲き始めてしまいそうですが、それ以外はこの二株はとても似ているようです。

開花後に出てくる葉は、アブルジクスならばヘルツェゴビヌスのように細かく分岐した葉になると思います。そろそろ成熟個体になってもいい頃ですし。さて、どんな葉が出てきますやら。

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