2015年2月17日火曜日

原種を二つ

今年は原種の開花がようやく始まったばかりです。寒さのせい? では無いと思うのですが、いつもより遅いのはなぜでしょう。

こちらのデュメトルムは今年が初開花の、WM9504 Slovenia産、現地採取個体の株分け苗です。結構小さな株だったので夏越し出来るか不安でしたが、こうして咲いてくれるとうれしさもひとしおです。

整った花型で細葉、背が低く咲くのは Slovenia産の特徴だと思います。原種の中でも好きな種類なので、大株に育ててわさわさ咲くのを見たいですね~。


 本当ならこの個体が一番早く咲くのですが、昨年の夏の暑さで葉焼けをしてしまって、秋になって新葉が出るまで丸坊主でした。

株の調子は決して良く無いのだと思いますが、けなげに花茎を二本上げてくれました。WM0710 Scisily産のボッコネイです。

三回目の開花ですが暑さに弱いのか、どうも葉焼けさせやすくて管理が難しいと感じています。ボッコネイはリグリクスと共に、育てやすいイタリア産の原種として知られているのですが、一筋縄ではいかないというか、産地によってはそうでもない?

花後に水捌けの良い土で植え替えようかなと思っています。

2015年2月15日日曜日

今年のお絹さん

昨年初めて咲いた若泉さんの「絹」が、今年も順調に育っています。山梨の暑い夏も平気で育つ、とても丈夫なお絹さん。

寒さにつぼみがしおれる事もなく、毎日少しずつ大きくなっています。今年は花茎が5本上がっていて、株元に花芽かもしれない芽が二つあります。

昨年の初回花の時は主茎につぼみを三つずつ付けてくれました。今年は株に力が付いたせいか、主茎の根元から側枝の花茎も上がっています。

つぼみの数はかなり増えてくれたようです。このまま一年おくと窮屈そうなので、秋には株分けしようと思います。 お絹さんのポットはリッチェルのローズポット8号サイズ。RHSJがバラ栽培におすすめしている鉢で、底が細いスリットになっていて水捌けがとても良いです。

こちらは三年目を迎える初代「卑弥呼」。ネクタリーが緑のタイプです。昨年からかなり花型が整ってきましたが、今年はもう一段階進んだ感じです。

丸く抱えてうつむき咲きの、理想的なお花になりました。昨年は花茎が三本だったので、ぶっちゃけ作落ちさせちゃいました。肥料が足りなかったのだと思います。

絹も卑弥呼もハルキガーデンさんの「クリスマスローズの土」を単用で使っています。この土は腐葉土を配合していますが、元肥が全く入っていません。それでいて水捌けがいいので、肥培に努めないとハイブリッドには物足りないようです。

同じ管理でお絹さんは元気なので、ニゲルの小食? な性質を受け継いでいるのかなぁとか。チベタヌスもハイブリッドよりは肥料を欲しがらないでしょうし。

今年はもう少ししてから、液肥を上げはじめようと思います。固形肥料もそろそろ置いてもいいかな。

チベタヌス植え付け

昨日に続いて、今日は朝からチベタヌスを植えました。何度も枯らしては懲りずにまた挑戦しています。チベタヌスからしたら迷惑千万なんだろうなぁ。

ヴェシカリウスと同じく、伝市鉢の6号サイズに植えています。こちらはシャジン鉢という形のもので、お尻の部分がふくらんでいません。ストンと下までなだらかに落ちています。

水が底まで一気に抜ける形をしています。ヴェシカリウスに使ったシュンラン鉢は、お尻が少し丸くなっていて、いったん水を受け止める形になっています。

どちらも一番下には大粒の軽石を入れています。機能的には硬質赤玉土や日向土の大粒のほうが、水を引いてくれて良さそうですが、山梨だと一年で凍結崩れしちゃうんですよね。

チベタヌスもヴェシカリウスもよほど調子をくずさない限り、二年はこの鉢で育てたいので二年持たない粒土は使いにくいです。凍結させない環境なら、非常に良い鉢底石になると思います。

 植え付け前の根の様子です。花茎二本のしっかりした苗でした。花は全て取り除いています。咲かせても本来の姿じゃないですし、消耗させるだけです。

この苗は不織布をポット型にしたもので植えてありました。なる程、不織布は良いアイデアだと思いました。根傷みもきれいに整理してあるし、腐敗した所もなく地下茎もしっかりしています。

葉芽が九本も付いた良い状態の株でした。これなら栽培の下手なわたしでも、良い状態で育てられるでしょうw

培養土は元々植えてあった土が良いものだったので、これにヴェシカリウスで使ったハルキガーデンさんの「観葉植物の土」を半分混ぜました。

全体に粒の大きい礫が多いので、ヴェシカリウスの培養土より排水の良いものになりました。チベタヌスはとくに夏場の乾燥が禁物です。根腐れを起こさないように気を付けながらも、決して水切れさせないようにしっかり管理しようと思います。

春の寄せ植え第二弾を作りました。中央に久留米ツツジ、周囲にビオラ、プリムラ・ジュリアン、ムスカリ・オーシャンマジックを植えています。

それぞれの株の間に芽出し前のホスタを二種類植えているので、久留米ツツジの咲く頃には新葉を展開してくれると思います。

ツツジは根を浅く張るのに水が好きという性質なので、水切れに注意が必要です。今の時期は強風が吹いた日以外はそれ程心配要らないのですが。

2015年2月14日土曜日

ヴェシカリウスの植え替え

ベストな時期ではありませんが、寒さが緩んできたのでヴェシカリウスの植え替えを行いました。こちらで以前に紹介した、超ロングポリポットに植えたヴェシカリウスの苗です。

二年そのままで育てて、ようやく今年植え替えました。以前に、ヴェシカリウスは水捌けの良い用土で管理すれば、夏場も水を切らずにそのまま管理する方が良いのでは無いか、と考察していました。

結果どうなったかというと、山梨県の平野部という真夏は日中38℃を超え、夜間も30℃以上の熱帯夜が一ヶ月近く続いた昨年の夏にも問題無く生長してくれました。

地上部は無くなって休眠状態のはずですが、フクジュソウやヤマシャクヤクと同じ管理(という表現でピンと来る人には説明不要ですね)、夏から秋にかけては鉢の表面が乾いて三日程経って、地下茎の上部辺りまで乾いたら十分灌水する、という管理で育てていました。

超ロングポリポットを使ったので、実際にはポットの長さの上から1/3まで乾くのを目安であげていました。

植え付け前の苗の様子がこちらです。左の二株が今年4年目になるもので、右端にある小さな苗が今年二年目のものです。

どちらも左が大きく育っていて、根の量が三倍くらい違うように見えます。その理由は生長サイクルの違いです。

左側の苗は、発芽したその年に本葉が一枚出てきた苗です。右の苗は発芽した年は双葉のままで一年経ってしまったもの。

雪割草でよく知られる現象ですが、双葉が出てからすぐに植え替えて刺激を与えると、本来は翌年になる筈の本葉の生長を促す事ができる、というあれです。どういう訳か二本ずつ入手した内、どちらも片方は双葉の内に本葉を出して、もう一方は双葉のままでした。

何が原因か分かりませんが、種子の充実度や発芽した時の温度や水分量、日当たりなどが関係するかもしれません。これは調査が必要ですが、しばらく種子の入手が難しそうです。

 4年目の苗にしてはなかなかの充実具合だと思います。根の様子も腐敗していそうな所は見付からず、年と共に黒褐色に変色している様子だけ良く分かります。

年々色が濃くなっていくんですよね、クリスマスローズの根っこって。不思議ですが面白いです。種類によっては色があまり変わらないのも面白いです。

クロアチクスやデュメトルムは、いつまで経っても薄い茶色のままですが、トルカータスはすぐに褐色の根になっていきます。

培養土は、ハルキガーデンさんの「クリスマスローズの土」を使っていましたが、腐葉土を含まない土で保肥力の高い土が良いのではないか、元肥もあった方がいいかもしれない、という勝手な考えで今回の植え付けに際して土の種類を変えています。

同じくハルキガーデンさんの土で、「観葉植物の土」という、ココピートを多く含むものを使いました。長期間効果のある元肥を含みますので、これが凶と出る可能性もあります。しかしヴェシカリウスはかなり多肥を好む植物であると思っています。

なにしろ昨年、一昨年は灌水の代わりに毎回1500倍の液肥を上げていて平気だったくらいですから。むしろ調子が良くてこの結果が出ていると思います。

実は、生きていれば今年で8年目になる筈のヴェシカリウスの大株は、昨年の夏に枯らしてしまいました。結局花を咲かせる事は適わず、最後の二年はジリ貧で調子をくずしてしまいました。これを植えるのに使っていたのは、自分で配合した原種用の培養土で、礫が主体の極めて水捌けのいいものです。

しかし残念な結果となりました。それに対して、ハルキガーデンさんの土で育てた苗は、根痛みもせずに立派に育ちました。これから考えるに水捌けが良いに越した事はありませんが、樹勢を落とさないだけの肥培が必要と判断しました。アツモリソウやエビネに近い性質ですね。

 さて最後は二年目の苗です。右の褐色で葉の出ていない苗も二年目なのです。こちらは昨年本葉を出さなかったものです。芽の動きだしが遅れているのは、管理を失敗して夏に乾燥させすぎてしまった為と思います。

うっかり何度か水やりのタイミングを間違えて、ポットを持ち上げてあまりの軽さに焦ったという。完全に水を切ってしまった事が、数回あったように思います。ようやく白い新根が伸び始めていますが、左の苗に比べて細くて数も少ないです。

やはりヴェシカリウスは夏に水を切ってはいけないように思います。水を控えめにするのはいいですが、細根のある部分まで乾燥が進むと、その根は傷んで枯れてしまうのではないでしょうか。

左の苗は洋種ヤマゴボウのこぼれ種が飛んで、夏の間同居して育っていました。水切れの目安にしていたので、適切なタイミングで水をやれていたと思います。

さてさて、培養土を変えた事が吉と出るか凶と出るか。鉢植えで開花させる事が難しいヴェシカリウスですが、山梨の蒸し暑い夏を越えて無事に育ってくれるよう管理したいと思います。

2015年2月11日水曜日

クリスマスローズの寄せ植え

暖かい日中に春を感じたので、クリスマスローズを使った寄せ植えを作りました。クリスマスローズの他には、プリムラ・ジュリアン、ビオラ、クリサンセマム・ノースポールなど。

一見すると春の寄せ植えのようですが、わたしが寄せ植えを作る場合は、一年楽しめる宿根草主体の寄せ植えにします。

この寄せ植えにも、プリムラやビオラが終わったあとに主役となるホスタが二種類とベルゲニア・ルナーグロー、ペルシカリア・オレンジフィールドを一緒に植えました。

まだ葉の出る時期では無いホスタやペルシカリアは、プリムラやビオラの株の下に植えて、その上を根洗いしたプリムラやビオラの根で覆って、上から培養土を足して押さえます。

 このように縦に長いローズポットを使っているのは、初夏から秋にかけて背の高い宿根草が花を付けるからです。その頃にはビオラもプリムラも終わってしまうので、花の終わった株から別の一年草などに入れ替える予定です。

これだけプリムラが目立つ寄せ植えだと、小輪のクリスマスローズでは全く目立ちませんねw 大輪系の花付きのいい株を選べば良いのですが、そうすると根鉢がかなり大きくなるので寄せる植物の種類が少なくなります。

この寄せ植えには二種類の小灌木が使われています。一つは中央に細く伸び上がっている落葉樹で、斑入り紺照ウツギと呼ばれる、コガクウツギの斑入り品です。

芽出しから落葉まで斑入りの濃紺の葉で楽しませてくれて、初夏には白いアジサイの花も。右奥には常緑樹のヒメツルコケモモ(クランベリー)を植えてあります。こちらも可愛いピンクのお花と赤い果実が楽しめます。

常緑樹は冬の彩りに、落葉樹は一年の変化にと、小灌木は寄せ植えに使うと変化を見せてくれて実に楽しい素材です。

クリスマスローズをアップで。ジュリアンより二回りも小さい小輪の原種交配です。

大木さんの株ではありませんが、最近は原種交配のコンパクトで小輪、多花性のクリスマスローズも増えてきました。

お値段も極端に高価では無くなりましたし、寄せ植えに使ってみても面白いと思います。花が終わって葉が大きくなって、ヤツデのようなグリーンを主張するクリスマスローズも良いものです。

2015年2月7日土曜日

今期に購入したお花

最初はクロアチクスです。WM0432 なので、もう10年以上前に採取されたものなのですね。一過性のブームで終わらずに、園芸の一分野として、着々と歴史を積み重ねているなと感じます。

ウィルさんの株分け苗で株の状態も良くて、何より整形花なのが素晴らしいです。ベインも入る典型的なクロアチクスと思います。

苞葉は細く小さくて、国内で流通している実生系の株とは雰囲気が異なります。アトロルーベンスは苞葉が大きな個体も多く見掛けますが、クロアチクスの特徴として、株に対しての花の小ささ、苞葉の小ささもあると記載されています。

現地でたくさんの個体を比較しないと正確な事は言えませんが、Wild 由来のこうした個体を見ていると、やっぱり原記載の情報は正しいのだろうと思えます。

良く取り上げられる苞葉と花梗の繊毛は、びっしり生えていますw

 続いて若泉さんの卑弥呼。卑弥呼は二株目です。前に購入したのはネクタリーがグリーンのものだったので、赤ネクタリーのこちらを入手しました。

やっぱり赤の一重は見飽きなくていいですね~。反則気味に透過光で写すと、見事な赤色が上品で素晴らしいです。

先代の緑ネクタリーの個体も、ようやく開きはじめました。戸外で育てているので、この時期の生長はとても緩やかです。その分長く花を楽しめるので、良い事ではあるのですが……じれったい。







こちらのクロアチクスダブルの血を引くお花も若泉ファームさんのものです。初期の頃から比べると、だいぶ「若さまらしく」なってきたように思います。

若泉さんのグリーンダブルは、およそわたしの知る限り最高のものだと思っています。花型、咲き方、花びらの厚味など椿の趣を感じさせる良い花です。

その形が反映されてきたのかなと、嬉しく思いました。色彩はバイカラーとも、ピコティともいえる複雑なもので、色の点ではまだ原種に引っ張られていると感じます。

ここから鮮やかさを増していくか、或いは違う方向に進むのか。来年以降も答えを見続けようと思います。



 最後に大木さんの小輪ピコティーです。デュメトルムの系統だそうですが、草姿以外にはデュメトルムっぽさを感じません。花はハイブリッドの丸弁ピコティーを小さくしたものそのものです。

組み合わせの妙なのか、よくぞこういうお花になったなぁと、感心しました。こちらは即売会で購入したものではありませんが、華やかなダブルの花が咲き乱れる中では、見落としてしまったかもしれません。

クリスマスローズのお花を美しいと、初めて思ったのはホワイトピコティーの一重咲きを見た時でした。自分にとって原点とも言える白のピコティー咲きは、いつまでも追いかけていたい花です。

このお花は一つの理想形だと思います。

大木ナーサリー即売会へ行きました

今期最初の記事なんですねー。すっかりサボってしまいました。大木さんの Gallery traxさんでの即売会に行ってきました。

予想はしていましたが、車を駐める場所が無いほどの大賑わい。少し遅れて来たので皆さんおおかた選んだ後のようでした。

大木さんというと原種交配のイメージが強いですが、写真のような大輪系のハイブリッドもしっかり展示されています。

どれもリーズナブルな選びやすい価格帯。その中にきらりと光る個性があるのが大木さんのお花です。

 買おうかどうしようか悩んでやめたのが、右の写真中央のムルチ交配系。背の低いコンパクトタイプという系統かと思います。

こちらの棚には香りの良いリグリクスとか、プルプラセンスの花形の良いものなどありました。ラベルの表記からナーセリーシード由来のものと思います。

大木さんは由来をしっかり管理されているので、質問すれば答えてもらえる事が多いです。安心して色々選べますね。


今回の一番お気に入りはこちらのムルチ交配ホワイトピコティー。予算オーバーで諦めましたが、大木さんは毎年この系統をしっかり作って、しかも進化し続けています。

二年前にも同系統の花を見ましたが、花びらの重ね、ピコティーの切れ、抱え咲きの点などどれも上回っているように思いました。このタイプは背が高くなるので、寄せ植えのセンターや庭植えにしたらとても映えるだろうと思います。

二月末にもまたあるので、そちらも覗きに行こうかと思います。遅咲きの原種など面白いものがありますし。昨年はプルプラ交配で可愛いピンクの抱え咲きが良かったです。

2014年3月14日金曜日

うなじ美人

本日晴れたので、二番目の花が綺麗に開きました。裏側は紅も濃いめで脈状に色が乗ります。

花梗と花びらの付け根付近は抹茶色? ベースのうす桜色に紅、緑がブレンドされて、かさね色の配色のように実に和の雰囲気を醸しています。

完全に開いた大きさは中輪のニゲルと同じくらいでなかなか見応えのある花になりました。









三番目の花は少し間が空いて咲き始めると思います。地際から新芽が上がり始めていて、数えると六本の新芽がありました。順調に育ってくれれば来年は豪華な株立ちのお絹さんが楽しめそうです。

その為にも早めのタイミングで一回り大きな鉢に植え替えたいところ。















今年は花茎四本でしたが、秋の段階では二芽の株でした。単純には行かないと思いますが、新芽の数から計算すると来期は10~12本の花茎が上がるのを期待してもいいのかも。

いくつかはセルフで採種しようと思います。二番目の花は5枚の花弁化が確認できるので、予想していたよりダブルの遺伝子が発現しているのかもしれません。

6年後、ダブルの絹は誕生するでしょうか。

2014年3月13日木曜日

雨の中の絹

久しぶりの雨になりました。お絹さんも二番花が咲き始めて、ようやっと豪華な雰囲気になってきました。


最初の花は何度か強い低温にあたったせいか、花びらの所々に傷みがあります。それとクリスマスローズの開花時の特性で、低温状態で咲くと花びらが剣弁化する傾向が出ています。

色合いはほんのりした桜色で、シルクのベールを思わせるふわりとした感じです。触ってみると実際には硬めでしっかりした花びらなのですが。












二番花は丸く、ピンクも濃いめに残っています。花の大きさはどちらも同じ位ですが、やはり開花時の温度の影響は大きいなと思いました。

どちらも花をのぞき込むと、一部の蜜腺が花弁化しています。ほんの数枚で割合は少ないのですが、絹は後代が作れますのでセルフで種子を採って撒いたら面白い花が咲くかも、なんて夢を持たせてくれますね。

まさしく和の趣の花だと感じました。若泉さんすげー。

2014年3月9日日曜日

絹とクロアチクスが咲き始め

まだ夜間は氷点下になる日が続いていますが、日中は10℃を越える日も多くなりました。お絹さんがやっと咲き始めです。昨年末からずいぶんと長く掛かりましたが、戸外だとこのくらいのペースが本来なのかも。

貝のように閉じていた外側の二枚は薄桃色に、内側の三枚は桜色に染まっています。まだ開葯してはいませんが、雄しべは開いてきていてニゲルの性質が良く出ています。

一つの花茎につぼみが三個付くようです。ニゲルの枝咲きというタイプがありますが、それとはちょっと違う雰囲気。もっとまとまって花が付くようですね。

雌しべの先に紅が乗っているのが若泉さんのニゲルの特徴です。ワンポイントがあることで締まって見えて可愛いです。
 花の大きさは中輪という所でしょうか。5cmくらいの大きさで、大きすぎず小さすぎず。花形は完全にチベタヌスのものですね。苞葉の雰囲気もチベタヌスです。

アシュードのピンク・アイスは花の雰囲気や苞葉の感じが割とニゲルを思わせる部分があるんですが、若泉さんの絹は質感といい、花形といいチベタヌスです。雄しべの広がるさまと色にニゲルを感じます。

あと容姿と花茎の上がり方とか。全体の雰囲気は明らかにニゲルなんだけど、花だけに注目するとチベタヌス。なんか不思議な花です。


 クロアチクスのダブルもようやっと開いてきました。原種のダブルは他にはデュメトルムとトルカのモンテネグロのものしかありませんが、それらと比較しても育てやすくて毎年良く咲きます。

稔性もしっかりあるのでセルフでの種取を毎年していますが、それらが咲くまでまだまだ掛かりそうです。採れる種子の量が少ないのもあるかもしれませんね。

それと苗の内は案外弱くて、枯れる個体は一年目で枯れてしまったりします。育て方に問題がありそうですが、まぁこれは仕方ないかな。

若泉さんの卑弥呼、昨年末から開花を始めてようやっと最後のつぼみが間もなく開きます。なんと四ヶ月も咲き続けていることになります。戸外だと長い冬の間をずっと咲いてくれている、あらためてすごい花だと思いました。

2014年3月5日水曜日

絹がほころんできました

もう雪はかんべんして欲しいなぁ。と、例年に無く寒い日が続いている当地ですが、ようやっとお絹さんが咲きそうです。花茎はあまり伸びていないので、鉢の縁に付いてしまいそうです。

つぼみはかなり濃いローズピンクです。生長してひとまわり、ふたまわりと大きくなるにつれて、だんだんと色が薄く、桜色に変化していきます。チベタヌスもつぼみは濃い色で、開くと薄くなる変化が見られますが、この絹は色の濃淡が変わる幅が大きいように思います。

組み合わせているニゲルの特性でしょうか。花びらの質感も独特のものがあって、和紙のようなしかみが見られます。アシュードのピンク・アイスはこのしかみがあまり感じられない、どちらかというとつるっとした花です。

絹もピンク・アイスもニゲルとチベタヌスの交配種ですが、選ぶ親同士でかなり違った結果になるのだと思いました。耐暑性など育てる上での性質も、絹の方がより日本の風土に適して、育てやすいように思います。


 先日のリグリクスの花は、このくらいまで開いてきました。早朝で雪が降っている状態でもしっかりと香ります。やはりウィルさんのお墨付きの個体は良いものだなぁと改めて思いました。

2014年3月2日日曜日

リグリクス WM0710 が開き始めました

本日は雨です。昨日に続いて雪にならずにほっとしていますが、河口湖の方で30cm越の積雪らしくて心配です。あちらは雪かきの進んでないところも多いので、雪崩など二次被害が無いといいなぁ。

WM0710 が結構開いてきました。ウィルさんのNS系リグリクスを数株育てていますが、それらとほぼ似た感じです。丸弁のカップ咲きで、とても良い匂いがします。

まだ開葯していないので開花ではありませんが、この状態でも雨模様にかかわらず結構強く香ります。自生地だと花のある方向が香りで分かる、というのも本当みたいに思えます。

 開花まで長く待たされたリグリクスでしたが、待って良かったと思いました。花型の良さと香りの良さ、強さとどれも手持ちの中では最上です。やや育てにくい部分はセルフで増殖を繰り返す上で選抜していくしかないかなと。セルフだと弱勢が起こりそうなので、出来れば別のサイトのリグリクスとクロスで種子を採りたいです。

リグリクスといえばリグラリア半島の付け根付近が産地として有名です。その後も他の研究者も含めてウィルさん自身も数カ所の離れた自生地を確認しているようです。ただそれらがリグリクスそのものなのか、ヴィリディス、ボッコネイなどと交雑しているかは研究中だそうです。

このサイトのものは典型的、と表現されているのでおそらくリグラリア半島に近いところのものではないかと思います。 今年が寒かったからなのか、前年の葉は全て年明けすぐに枯れてしまいました。

リグリクスは常緑種という「常識」があったのでこれは意外でした。オドルスはどうやっても枯れることなく、茶色くはなりますが春まで残る物が多いです。他のNS個体はどれも枯れずに残っていますので、ムムム……という感じ。

大木さんの即売会に行ってきました。今シーズンは大雪で大変だったと思いますが、これからも可愛らしい花の育種に努めて頂けると期待してます。
大雪でハウスが被害に遭われたお話もうかがいました。不幸中の幸いというか、育苗中の苗の大半は無事に救い出せそうだとお話しされていました。

それでもまだまだ雪が残っていて、壊れたハウスの撤去にも時間が掛かると大変そうです。人ごとではないなぁと身につまされる思いです。大木さんには色々面白いお話も聞かせて頂いたので、これからも大いに楽しみにしようと思いました。

左の花は即売会で購入してきたプラプラセンス交配の中輪花です。自分の手元には原種系の渋い色目のものばかりになってしまって、始めたばかりの頃のピンク系の花が一つも無くなってしまいました。

そのせいか余計にこの花が可愛らしく、買って買って~とアピールしていましたので連れ帰りました。スモーキーピンクという色合いになるそうです。これにイエロー系を足してもアプリコットにはならない感じがしますけど、抱え咲きの花弁少なめの優しい感じが気に入っています。

アプリコットといえば樋口さん。ウィンターシンフォニー・スウィングが中輪のアプリコットであるみたいです。それと比べても悪くない花だと思いますが、どうでしょうか。

2014年2月27日木曜日

ようやく? そろそろお絹さんも咲きそうです



大雪が降ったり寒かったりでなかなか生長しなかったお絹さんですが、この頃の暖かさのお陰でようやくつぼみが大きくなってきました。

例年に無く低温が続いたので、一時はつぼみが凍ったままダメになってしまうかとハラハラしましたが、意外と丈夫です。

サンシャインの展示品を見ても、若さま本家でも葉を切ってしまっているので、我が家でも古葉を切ることにしました。薄茶色になってしまって見苦しかったので、葉が付いていない姿がすっきりして見えますね。

花茎は四本のようです。つぼみは一茎あたり3個という感じでしょうか。花付きの良い交配種だと思いました。早く開いてくれないかなぁ。
 リグリクスもようやくこんな感じ。水仙を上品にしたような、甘めの香りがすっきりと香ります。今まで育てていた実生系のリグリクスとはちょっと違う感じです。

ウィルさんの実生個体はいくつか育てていますが、どれも丸弁でカップ咲きの花型が良い個体です。この現地採取のものも丸弁でカップ咲きになりそうなので、この系統を実生で増やしているのかなと思いました。

香りの強さで言うとかなり強いです。雨の日でも側によると香りが分かります。晴れれば更に強く香りそうで楽しみです。


 デュメトルムのダブルもつぼみがはっきりしてきましたが、やっぱりこの個体はあまり強くないと思っています。

昨年の初開花の時も三つあったつぼみのうち一つが咲かずに潰れてしまったし、今年も左の脇枝に一つ、右の主枝に一つ咲きそうなつぼみがありますが、他の三つは潰れそうです。

かなりしっかりと肥培して、栄養状態を良く保ってやらないと多くの花を咲かせるのは難しい個体なのだと思います。もともと原種なんだからその位クセはあるんだろうとは思いますが、デュメトルムはやっぱり難しい。



 クロアチクスのダブルも間もなく咲きそうです。こちらはデュメトルムに比べるといたって育てやすく、現地採取のクロアチクスもいくつか育てていますが、やっぱりそれも育てやすいのでクロアチクス自体が強健な種なのだと思います。

昨年の秋に植え替えをしていないので、丸一年以上そのままです。暖かくなる前に一回り大きな鉢に植え替えて根を緩めるか、欲しい人が多い個体なので株分けしようか考え中です。

クロアチクスに関しては株分け後の増殖も良いと感じていますので、分けちゃってもいいかなと思っています。


2014年2月9日日曜日

大雪

乗るしかないこの……的な。16年ぶりの記録的な大雪だそうで。地元でも13年ぶりに積雪43cmとかなんとか。

昨日から雪かきで腰が痛いです。

先週一週間は寒さのせいかほとんどつぼみの生長は見られずで、牛歩のようにゆっくりです。

月末くらいになりますかねー。

2014年2月1日土曜日

リグリクスとデュメトルム・ダブル

 つぼみの写真ばかり続いてしまいますが、今月中にはどちらも咲いてくれると思います。今日みたいな暖かい日が続けばすぐ咲きそうです。

これはWM0710のコレクターズNo.を持つリグリクスです。原地採取個体の株分け品なので、Wildの個体です。これはリグリクスの発見者であるウィル氏が「最もリグリクスらしいリグリクス」としているコロニーのものだそうです。

標本個体が採取された基準産地のものでは無いかもしれませんが、かなり近い特徴を持っている物と推測しています。つぼみがわりと丸っこい感じで咲く前から可愛いつぼみだなぁと思ってみています。


入手は2011年2月なので3年目でようやく花を付けてくれました。いままでリグリクスは生長の早い、育てやすい原種とばかり考えていましたが、この個体に関していえばそれ程育てやすくはありません。さて、今までとは違った花が咲くのでしょうか。少なくともリグリクスは常緑性が強いと考えていたわたしの中の常識はこの個体のせいで崩れましたw


もう一つが二回目の開花を迎えるデュメトルムのダブルです。こちらは大木ナーサリーさんの実生個体で、ウィル氏がハンガリー郊外で発見したデュメトルムのダブルの Selfで採種された子供たちです。

こちらはいたって原種っぽいというか、育てにくいです。実生でたくさん流通している一重のものより花芽も付きにくいと感じています。

個体差なのか純系になりすぎて弱勢を起こしているのかわかりませんが、クリスマスローズは元々他家受精の性質を持つ花なので、純系に固定しすぎると色々問題が起こるのは仕方ないのかもしれません。

別系統のデュメトルム・ダブルを手に入れて、クロスで増やしてみたいですね。

2014年1月30日木曜日

ダブル・クロアチクス

 今年で4年目になるクロアチクスのダブルが順調につぼみを大きくしてきました。株分けを何度かしていますが、小さく分けすぎなければ意外と良く殖えるなぁと感じています。

原種のダブルの中でもクロアチクスについては、交雑していて原種とは言えないとか、クロアチクスでは無いのでは? など様々に言われています。

自分も可能な限り調べてみましたが、この個体が確実にクロアチクスであり、園芸品種と交雑していないという確証は持てていません。

ただ昨今流通しているYさんの物でも、若泉さんの物でも、ましてや大木さんの物でも無い、ちょっと変わった由来の個体なので自分はクロアチクスで間違いないだろうと考えています。

文献をいくつか当たってみましたが、クロアチクスの特徴とされる花梗や苞葉の繊毛はまばらな個体もあればかなりはっきりとわかる個体もあるようです。ただ過去のデータ程クロアチクスでは無い、クロアチア産のアトロルベンスに対して調査してしまっている可能性があり、何とも言えません。

原種であるのか無いのか、何物なのか今ひとつはっきりしていませんが、譲って頂いた方の話しを信じて大事に育てています。花はとても可愛らしいバイカラーのダブルです。

先週より少しだけ大きくなってきたお絹さん。本家の若さまの元では既に開花が始まっていくつか販売もされているようです。やっぱりここは寒いのかなぁと思いながら、まだかな~と毎日待っています。

年末に咲き始めた卑弥呼はまだ一番花が雄しべが落ちきらずに咲いています。温度のあるところだと一週間程で老けてしまう花も、冬の戸外だと一ヶ月近く楽しめます。

二番花もそろそろ咲き始めますので、桜が咲くまでまだまだ美しい姿を楽しめそうです。

2014年1月23日木曜日

色づいてきたお絹さん

 絹もこの頃の暖かさのお陰かだいぶつぼみが大きくなってきました。このままだと二月中旬には咲いてしまいそうですね。戸外で過ごさせているので、山梨の冬は寒くて厳しいと思います。

手前に写っている苞葉が凍害を受けて白っぽく変色しています。葉先と言うよりは半分以上が凍って寒風にあおられてフリーズドライになってしまいました。

クリスマスローズはニゲル以外のほとんどの種類は、大きな苞葉でつぼみを守っています。ニゲルを片親に持つ絹ですが、チベタヌスの性質のお陰か大きめの苞葉でつぼみは守られています。
一番左端と二番目、右端の三つは花芽です。真ん中下向きの芽は大きめですが残念ながらつぼみは無さそうです。昨年もこのくらいの大きさの芽が二つ付きましたが、どちらも葉芽でした。

チベタヌスのピンク色を想像していると、それよりはずいぶんと紅色の強いつぼみだなと思います。桜のように淡いピンクの花が咲くのか、それともこんな感じの濃いめのピンクになるか。

若泉ファームさんより苗が届けられた時に、ちょっといたずらしている物です、という感じのメッセージが付いていました。もしかしたらこの絹は、今までの若さまの絹とは少し違った系統なのかもしれません。

まーそんな事は無いと思いますがw あと一ヶ月もすれば結果がわかりますので楽しみです。

2014年1月13日月曜日

卑弥呼

卑弥呼がようやっと咲いてくれました。昨年に若泉ファームより購入した株で、今年は二年目の開花です。これは卑弥呼の中でもネクタリーが黄緑になるタイプ。

つぼみは昨年のうちに上がって大きくなっていましたが、寒い日が続いたのでほぼ一ヶ月ほとんど生長しませんでした。株元にある二番、三番のつぼみはどれもまだ小さくて、こちらは本格的な春の訪れまでお休みな感じです。

 昨年も思いましたが、卑弥呼の花びらは厚くてしっかりしています。毎晩凍って溶けてを繰り返していても傷んだところが見当たりません。

クリスマスローズは本当に寒さに強いんだなぁと感心しています。ただ、雪の下に埋もれてしまうような場所だと雪解けまで芽を出さないことを願います。山梨は空っ風が吹きすさぶ真冬の寒さ。辛い環境でもしっかり咲いてくれます。

抱え咲きで控えめなうつむき咲き。色もしっかりと赤いクリスマスローズです。

2013年12月23日月曜日

卑弥呼と絹

若泉ファームさんの卑弥呼が今年のつぼみを上げてきています。若さまのブログでも今年は花が早いようだと紹介されています。

我が家では昨年初めて入手した物で、今年は二年目になります。開花も二年目の株なのかと思います。例年だと年が明けるくらいからつぼみが伸び始めるので、今年は年内に伸びちゃって大丈夫かなぁとちょっと心配しています。

旺盛に生育していたので、11月下旬にばっさりと古葉切りをしています。今残っているのは秋から伸びてきた新葉が数枚と、株元にもう一つのつぼみです。

直射日光を一杯浴びて寒さにも当たっているので、濃くしっかりした色で咲いてくれるだろうなと期待しています。あとは寒波で傷まないといいなぁ。

お絹さんは今年は受難の年でした。秋真っ盛りにやってきた大型台風で葉を数枚折られてしまったり、棚の上から鉢ごと転げ落ちたりさんざんです。それでも元気に丈夫に育ってくれています。

こちらも秋から全日射で日に当てているので、だいぶ黄色っぽい葉になっています。葉焼けはしていないので大丈夫でしょう。株元に大きな芽が二つあって、どちらからも小さなつぼみが見え始めました。待望の絹の花が見られそうです。

それ以外にも葉芽が四つ程付いていて、意外にも絹は増殖率がいいんだなぁと感心しています。初期生育はのんびりで難しいようですが、大株になると丈夫でペースが上がってくるタイプのようです。

こちらも風よけをして寒波で傷まないように注意しています。週に一度うすーい液肥を上げて防寒と肥培に役立てています。さて、どれほど綺麗な花が咲いてくれますか。

まずは二月まで我慢です。

2013年11月4日月曜日

くるい咲き?

原種のアトロルーベンスが、今年は早くも咲き出してしまいました。完全な狂い咲きってやつになると思うのですけど、花を見ると意外としっかり咲いている?

これは現地コレクトの種子より育った株なので、園芸種と交雑している可能性は無いようですが、現地では場所によって他の原種が混生しているところもあるようです。

コレクターズナンバー持ちの個体なので、調べればどこか分かると思いますが……スロベニアのサイトだったような気がする。

アトロとしては比較的珍しい緑だけの個体で、花も大きくて形が良いので気に入ってます。台風で何度か鉢がひっくり返ったり今年は受難の年だったので、危険を感じて早く咲いちゃったのかなw